常磐線沿線私立高校連絡協議会

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アンケートの集計結果

事務局です。

公立入試後に行ったアンケートには、114名の受験生が協力してくださいました。

参加していただいたみなさま、ありがとうございました。

 

アンケートの結果を表にまとめました。

あくまでも、みなさんが感じた当日の感触と自己採点の結果ですので、ここで具体的に平均点の予測等をするのは控えさせていただこうと思います。

 

1問目の最も難しく感じた教科については、初日の3教科に集中しました。

特に最初の教科である国語と解答してくれた受験生が多くなっています。

昨年の平均点も国語が唯一50点に届きませんでしたが、今年もその傾向になるのでしょうか。

 

 

2問目の昨年との比較で「難しい」と感じた教科です。

「国語」は、本命の公立入試で最初の教科ということもあり、高い緊張感の中で試験に挑むことになるため、普通にしていても「難しく感じやすい」教科です。

しかも、千葉県の場合は、聞き取り検査から始まり、最後の作文まで、大問7つを50分で解くという、まさに時間との勝負という側面があり、それも受験生はよく心得ていますから、一層難しく感じるのではないでしょうか。

関係各社の予測では、「昨年並み」「やや易化」が多いので、受験生の感触とはかなり異なるようですが、上述のような要素がある教科ですので、昨年を大きく下回ることは考えにくいのかな...という印象です。

 

「英語」については、各社の予測でも「やや難化」もしくは「難化」と出ていますので、やはりその通りなのかな…という印象を受けます。

大問4のリスニングで解答する単語を類推する必要があったり、新教科書で扱うようになった単語が多く含まれていたり、読解の問題で脚注が少なかったりと、昨年の約60点平均よりも難しくしようという意図も感じられました。

各社の予測、受験生の感触が合致していますし、平均点が大きく下がることも考えられるだろうと思います。

 

この2問目では「数学」は少し意外でした。各社で「やや易化」「易化」という予測が多く出ているのですが、昨年より難しいと感じた受験生が多いことです。

特に、自己採点で250点~350点あたりの中間層で、難しいと感じた受験生が多く見られました。

大人が問題を考察したときの印象と、受験生が感じ取るものは違うのでしょう。

大人は1つ1つの問題を冷静かつ客観的な目で見ることができますが、緊張の中で試験に挑んでいる受験生はそうはいきません。だから、感触で「難しい」と感じても、得点はいつもとあまり変化がないといったことも多く起こる可能性があります。

 

 

3問目は昨年との比較で「易しい」と感じた教科です。

これは各社の分析とほぼ同じで、理科は易しいと感じた受験生が非常に多かったことがわかります。平均点も上がってくるものと思われます。

 

 

4問目は例年との比較で「変化なし」と感じた教科です。

「社会」が50%を超えています。最後の教科は大きな変化を感じず、落ち着いて取り組んだ受験生が多かったということでしょうか。

社会の平均点は令和2年を除いて、50点台の中盤で安定していますので、今回も大きな変化はないのかもしれません。

 

 

最後に、自己採点の状況です。105名の受験生に回答していただくことができました。決して数が多いわけではない抽出調査ではありますが、中央値(53番目の人の値)は250点~300点にあります。

今回、協力していただいた受験生の場合は、自己採点350点以上が25%を超えていますので、実力のある受験生や本番でも力を出せた受験生に多くご回答いただいたのかもしれません。

 

 

いよいよ明日は合格発表です。

 

今年は朝9時から各高校のホームページでWEB発表も行われるようですが、受験生のみなさんはぜひ、高校まで足を運んで、発表の瞬間を味わってもらいたいと思います。

 

情報通信網の発達で、昔は当たり前だった「校内掲示」形式の合格発表は、めっきり少なくなってしまいました。

 

しかし、合格発表の瞬間しか味わうことのできない、大切な人生の刹那というものがあるはずで、その刹那を情報通信の発達は奪ってしまったと思えてならないのです。

 

合格者の受験番号が掲出された瞬間、自分の番号を探すひと時、そして合格か否かが判明するその時、それぞれの瞬刻に必ず意味があると思います。

 

合格した人は喜びを爆発させるでしょう。しかし、その横には不本意な結果を瞬きもせず見つめる人もいるでしょう。そして互いに存在を自覚することで、そこから湧き出す感情もあるあるでしょう。それらは、その時を必死に生きたことの証でもあり、かけがえのないものだと思わずにいられません。

 

私は、みなさんへ吉報が届くことを祈ることしかできませんが、さまざまな思いが交錯するその瞬間を、ぜひ受験した高校で迎えてほしいと思います。